大神社月之瀬宮 弓始めの儀
見せていただいた資料によると、こちらの神事は「的神事」ともいうそうです。
直前まで、こちらの行事を知らなかったのですが
いつも行事などでお世話になっているカメラマンさんが声をかけて下さいました。
(2013.01.20)
神社に到着すると
開始時刻まで時間があるからどうぞと声をかけていただき、あがらせていただきました。
また、お茶まで出していただき、ありがとうござました。
そして、いろいろとお話を聞かせて下さいました。
この弓始めの儀は
① 狩猟生活をしていた頃、弓と矢が古代の武器としてなど、いろいろなモノから守るために
使われていた。その名残ではないか。
② 戦国の頃より15歳になったら行っていたモノで、今の成人式を兼ねた形のモノではないか。
というコトから来ているようです。
10年ぐらい前までは、神事の時に使っていたのだと
桑の木で作った弓とヨモギの軸で作った矢を見せて下さいました。
昔は、朝の弦を使っていたとのことでした。
桑の木を使っていたのは、「苦を破る」というところからという説もあるそうです。
また桑は出世木で
桑(クワ)→蚕(サン)→絹(ケン)→錦 という名前が変わっていくのだそうです。
今は、いわゆる本物の弓と矢と使われています。
天地、東西南北、恵方、そして的へと矢が射られます。
子どものころは神事を見に来て、射られた矢を拾って持って帰ったものだそうです。