一言観音 放生会
まず
南円堂の斜め前にある「一言観音堂」で、法要が行われます。
法要が終わると、一行は猿沢池へと向かわれます。
桶の中には、金魚や鯉が入っています。
南円堂前の階段って、けっこう急だと思うのですが・・・・。
無事階段を下り、猿沢池へ!
猿沢池に到着すると、般若心経をあげられます。
まず、こちらの木桶に入っている金魚や鯉たちを放されます。
その後、それぞれの願いを込めて放されました。
中には、外国の方のお姿もありました。
みなさん、どのような願いを込められたのでしょうね!
(2012.04.17)
放生の語は、中国では『列氏』にでてきます。日本では『続日本紀』の天武5年8月17日、「放生」という言葉が見えます。しかし、仏事としての源流はやはりインドにあります。仏教が生れ育まれた大陸には、生き物を殺さない・傷つけないという思想(アヒンサー・ahimsa)が数千年の昔から、人々の宗教・倫理観として、思想の底辺を流れていました。そこから生れた仏教も例外ではなく、守るべき行いとして、第1に不殺生をかかげます。その影響は大乗仏教においても『梵網経』『金光明経』など様々な経典に見られます。他人の命も・自分の命も、いえ、一切の命が大切なものであることを儀式化したものが放生会と言ってよいかと思います。
[興福寺HPより]
[興福寺HPより]